top of page

景気動向の⾒⽅

本⽇4⽉1⽇(⽉)、新元号が発表されました。

みなさま新元号はどんな形で知りましたか?

スマホの ニュース速報という⽅も多いのではないでしょうか?

これが、平成に改元されたときと⼤きな違いだと思います。

30年もあれば私たちを取り巻く環境は⼤きく変わるものです。

私もネット中継でその 瞬間を⾒ることが出来ました。個⼈的には⼤変よい元号だと思います。

改元の裏で⽇銀短観発表 数値は悪化!

さて、新元号に隠れて⽬⽴ちませんでしたが、同時に「⽇銀短観」という統計も⽇本銀⾏から発表されました。

こちらは⽇銀が ⼤、中⼩企業の社⻑さんに⾃社の業績について現状や先⾏きをど う⾒ているか?をアンケート調査して数値化しているものです。

1⽇に発表された内容は、景気がよいと回答した企業の割合から悪いと回答した企業の割合の数値が製造業の⼤企業がプラス12 になり、プラス19だった前回調査より7ポイントも悪化した、というものです。これは9ポイント悪化した6年3か⽉前以来の 出来事で、新元号の発表がなければけっこう⼤きく取り上げられ ていたはずの報道でした。

ほかにもある景気・経済状況を⽰す国の指標

景気や経済の状況を⽰す国の⾏政機関が発表する指標はこの他にも多数あります。 GDP、景気動向指数、有効求⼈倍率、完全失業率、消費者物価 指数、企業物価指数、鉱⼯業⽣産指数、機械受注など これらは景気に先⾏して変化するとされる先⾏指数、同時に変化 するとされる⼀致指数、あとから変化するとされる遅⾏指数に分 けられます。例えば先⾏指数である有効求⼈倍率は何か事業を始 めよう、あるいは売り上げが伸びて⼈が⾜りないから新しく雇お う、という場合は上がります。遅⾏指数である完全失業率は、多 くの採⽤があった後であれば下がるはずです。つまり各種統計を とって先⾏指数から遅⾏指数まで数値が変化して、初めて景気が 良くなった悪くなったときちんと判断されるのです。

⽇経平均株価も指標のひとつ

毎⽇取引されている株式や債券など、⾦融市場を代表する 指標が⽇経平均株価です。 ⽇経平均株価は、⽇本経済新聞が選んだ東京証券取引所第 ⼀部上場企業を代表する225社の株価を指数化したものです。

平⽇の昼と⼣⽅新聞やテレビで必ず報道されています が、先き⾏き景気がよくなって株価が上昇すると⾒込んで ⼈気が出れば株価は上昇しますし、悪くなるなとなれば株 価は下落しますから、景気を先⾏して表すとされています。

改元のご祝儀相場というには

4⽉1⽇の値動きを⾒ると、新元号発表直前の11時30分の前場の終値は前⽇⽐473円超の値上がりでしたが、後場は投資家 の利益確定売りが多くなりその後はジリジリと値を下げて303 円⾼に収まりました。⽇経平均だけ⾒ると改元のご祝儀は織り込 み済みで、昨年10⽉2⽇に24,442円を付けて以降、今年に⼊ってからさらに元気のない相場の流れを変えるような勢いはな かったように思います。

⾦融市場は(休⽇を除いて)毎⽇開場しているので、膨⼤な種類の 指数や価格があります。 ⽇本の主なものだけでも ⽇経平均株価225、TOPIX、東証REIT指数、⽶ドル/円為替レート、⽇本国債10年 物年利回り、無担保コ ール翌⽇物レート、⽇ 経VIなどなどなど ⽇本以外でも同様の項 ⽬が発表されています から、世界中それこそ ⼤変な数になり、毎⽇ のように発表されてい ます。 経済アナリストなどの 専⾨家はこれらのあら ゆる指標を⾒て、組み 合わせて今後の経済動 向を予測するのです。

ファイナンシャルコーチ城⼾が参考にしている指標

多種多様なデータの中から私がよく⾒ているのは⽇経平均株価225、TOPIX、⽶ドル/円、⽇経VIという株式相場の動き具合を ⾒る指数、それからバルチック海運指数という世界中の船の運賃 を指数化したものを参考にしています。⽇銀短観も景気の先⾏き の判断で3か⽉に1度の発表は必ずチェックしています。中々難 しいですが、例えば⽇経平均株価だけでも毎⽇⾒ているとなんと なく、上下するのはこういう理由か、とわかってくるようになる と思います。ご参考まで。


bottom of page