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2019年亥年 年始にあたって

あけましておめでとうございます。ファイナンシャルコーチの城戸です。

今年もよろしくお願い申し上げます。

年末年始はいかがお過ごしでしたか。私は年賀状の制作発送だけすることが多いのですが今年はそれもまだで(お送り頂いた方申し訳ございません。)、どうにかこの最初の週末にしようと思っているところです。転居に伴う様々なイベントをこなしてようやく片をつけたのがつい最近なので、どうかお許しください(苦笑)。

今年は5月に年号改元が予定され、10月1日には消費増税やおそらく7月には参院選挙も行われます。足元の景気は残念ながら悪い方向に向かっているようですが、昨年最後に家計に関して少々厳しいことに触れたばかりなので今回は閑話休題。

わたしは外国人の方が日本で暮らすのに困らないお金コンサルタント、就労支援コンサルタントとして、多くの外国の方と会う機会があるのですが、いま、わたし自身も世の中的にも関心の高い、「入国管理法改正=外国人就労」について、書いてみたいと思います。

改正案そのものはどうも外国人を“安価な労働力”としてしか見ないような内容ではあります。コンビニや外食、建設現場などとっくに多くの外国人の方が働いています。

実は意外と知られていませんが、日本の伝統技能工芸の世界でも外国人の方がいらっしゃいます。

唐津焼にはアメリカ人の男性、京都の和菓子職人にはドイツ人女性がいます。また普段は大学教授、もう一つの顔として“能”の楽団監督という方もおられます。

では日本人が外国の伝統技能工芸に関わっていることはないのか?

あります。クラシック音楽の声楽家、楽器演奏者や指揮者、バレエのダンサーなどはまさに西洋伝統技能の世界です。フルートやヴァイオリンなど楽器を制作しているところも多数ありますね。

もっと直接的に日本の技術がクラシック音楽の伝統技能を救ったケースもあります。元旦の夜、毎年中継されるウイーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートは有名です。ここで使われるウインナホルンなどウイーンフィル独特の楽器は、全て日本のヤマハが作っています。もう40年も前、ウイーンでもその手の楽器を作る職人はいなくなってしまいヤマハに頼み込んだ、ということだそうです。オーストリアは大変保守的で、過去の遺産を大切にするイメージがあります。ウイーンフィルが初めて女性の入団を認めたのはなんと今世紀に入ってからというのですから、かなりのコンサバだと思いますが、楽器制作に関してはとっくに国際化していたのです。

“能”の真髄を外国人が本当に理解してくれるのか?といった疑問がなくはありませんが、それを言うなら日本人が本当にクラシック音楽を理解しているか?ということになります。まずは世界中に日本の伝統技能工芸をもっと知ってもらう必要があるかと思います。こんな事を考えておりましたら、わたし私は自分の国のことをもっと勉強する必要があると気付きました。

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